60年もの長い間、忘れられていたドラッカーの教え
※ 評価の部分の運営については、顧客企業様の状況をお聞きし、適切に進めて行きます。
このコースでは、80ものドラッカーの言葉を味わいながら、マネジメントプロセスに沿って、対人マネジメントのカギとなるコンセプトを習得することができます。このコースで扱うマネジメントは、コンサルティング会社のマネジメント観をベースにしたものではなく、ドラッカーのマネジメント観をベースにしたものです。受講後の参加者のマネジメントの実践活動は確実に変化し、組織効率を向上させることにつながっていきます。すべての管理職にとって、対人マネジメントの素晴らしいレビューの機会となるでしょう。
人材のマネジメントは、人間という特殊な経営資源のマネジメントであり、他の要素のマネジメントと同じように進めることはできません。対人マネジメントに関しては、マネジメントの機能不全が多発しておりますが、多くの会社はその問題に気が付いていません。気が付いている会社は改善にために頭を悩ませており、その状況を諦めの気持ちで受け止めているケースも多いのです。このコースは、ドラッカーを学ぶことに焦点を当てながら対人マネジメントを学習できるように開発されたコースです。
ドラッカーが提起した「部下の自己統制によるマネジメント」の実現(部下のセルフマネジメントの実現)は、多くの会社や組織で実現を見ていません。地位の力(ポジション・パワー)や専門スキルを背景に、力学的な手法で部下をコントロールしようとする管理職が、現在でも圧倒的に多いのです。また、日本の組織内では、マネジメントを放棄しているとも言える、放任型の管理職もかなりの割合で見出すことができます。
このコースでは、ドラッカーの思索に焦点を置き、オーナーシップを持った、動機づけられた社員を生み出すマネジメントをマネジメントプロセスに沿って探求していきます。ドラッカーが対人マネジメントで重視した要素を中心に進められ、一つひとつのトピックにドラッカーの直接引用が紹介されています。ドラッカーの思想のコアなコンセプトをつかみ取るだけでも、参加者のマネジメント力は大きく向上することになります。
Peter Ferdinand Drucker ピーター・ドラッカー
1909 - 2005
オーストリア、ウイーン生まれ(オーストリア人)。
現代経営学の父、マネジメントの発明者と呼ばれることもある思想家である。現代経営学の重要概念には、彼によって生み出されたものが数多く発見できる。
ドラッカーはマネジメントに関する広範な分野で革新的な思索を展開しました。その多くのものは多くの組織で受け入れられ、積極的に活用されています。しかし、ドラッカーの思索の中で、ドラッカーの期待通りには受け入れなかった分野が一つ存在します。それは他でもなく、彼の「対人マネジメント」に関する思索です。これはいくつかの原因で引き起こされている現象ですが、彼の思索が既成のパラダイムでは理解できないほど革新的であったことが一つの大きな原因となっています。この現象は現在でも幅広く見出すことができます。
私どもの調査によると、多くの会社で管理職の「対人マネジメント」に関するトレーニングは初期の段階で終わらせている傾向があります。そして、大部分の管理職が対人マネジメントを深く探求することなく、管理職のキャリアを積み上げています。上級職になるにつれて様々な意思決定力や専門的能力が重視されるようになりますが、相変わらず対人マネジメント力は重要なのです。多くの組織の非効率や問題は管理職の基本的な「対人マネジメント力」の不足が原因となって生じています。 これは、経営陣に見過ごされがちな盲点なのです。
このセミナーでは、ドラッカーの対人マネジメントを学習する機会を提供します。ドラッカーの「対人マネジメント」に関する全てのノウハウが紹介されます。ドラッカーを通じて、対人マネジメントを理解できるコースであるとも言えます。また、現実の組織の中で生じているマネジメントの機能不全情報と比較検討しながら、ドラッカーの思索の理解を深めることができます。このセミナーを通じて、部下や組織を活性化させるカギを習得することができるのです。
大きな変化が同時多発的、そして驚異的な速さで発生している環境下で、リーダーが掲げた変革や改善を具体的な形にしていくのは現場の力強いイニシアチブなのです。部下を活性化し、彼らの創造的な思考や活動を通じて革新を生み出していくことが求められます。細かい指示や統制によるマネジメントから、彼らの主体性を尊重し、潜在力を引き出すマネジメントへの転換が必要です。
また、労働市場に登場している多くの若者は、以前よりも自己意識が強くなっています。彼等は、働いている会社で統制管理型のマネジメントが行われていることを知るだけで、やる気を失う傾向があります。また、コロナの蔓延の中で、リモートワークの進展が進みましたが、リモートワーク導入の最大の問題が「部下の自己統制の効果的運用」の問題になります。現在のビジネス環境では、ピーター・ドラッカーの「目標管理と自己統制」に再び焦点を当てる必要があるのです。
マネジメント/リーダーシップに関するコアな要素を確実におさえることによって、効率的にマネジメント力とリーダーシップの向上に導きます。ドラッカーの重視した対人マネジメントに関する要素の一つ一つをこのコースの中で確認していきます。これらの要素のすべてにドラッカーの言葉が引用されており、彼の思索を通じてマネジメントを効率的に学習することができます。ドラッカーの膨大な著作に向き合うだけでは見逃しがちな、コア・コンセプトをつかみ取れるようにコースが構成されています。
現実の組織でどのような機能不全が起こり、何が機能不全の原因となっているのか? それが私たちの「マネジメント研究」のテーマです。「質的調査法」という方法論を用い、原因や背景を探っています。例えば、多くの管理職の方々がコーチング・コースを受講した後でもコーチングに失敗します。それは、いくつかの原因から起こっています。このような時、機能不全の原因をつかみ、それを理解した場合は、そのような問題が比較的簡単に解消される可能性があります。私たちはそのような分析的発想で現場を研究し、セミナーに活かすことを考え続けています。
機能不全の原因となっている例を一つあげましょう。実は、様々なマネジメント活動の機能不全の大きな原因となっている要素の一つは管理職が持ちがちな強すぎるエゴイズム(自己中心性)です。この強すぎるエゴイズムが部下に焦点を当てることを妨げ、多くの管理職の機能不全を生んでいます。ドラッカーは「私」にではなく、「私達」に焦点を当てる重要性を強調しています。
もう一つの機能不全の例は、管理職による話し過ぎが挙げられます。別の言い方をすれば、自分が話すことをSTOP することができない管理職が多いのです。ポジションパワーや専門性の高さから、最初から語ってしまう人は、管理職としては落第です。ドラッカーは下に向かって語ること、つまり命令的なやり取りに、真のコミュニケーションは存在しないことを強調しました。まず、STOPし、部下に話をさせるマインドが管理職には求められます。
実際に確認された機能不全要因に関しては、この機能不全マークをつけてテキスト内で紹介されています。このコースのテキストには、多数の機能不全マークが使われ、分かりやすい警告を発しています。
このコースは、ドラッカーの「対人マネジメント」の本質を、ドラッカーの言葉と思索を通じて紹介するコースです。課長以上のポジションを持つすべての管理職にフィットする対人マネジメントコースです。
ドラッカーの対人マネジメントは、思想の体系として高い完成度を持っており、有効性が多くの優れた経営者によって確認されています。ドラッカーが対人マネジメントについて考えていたことを、彼の多数の書籍から抽出した80もの引用をナレーションを通じて聴き、活用法と共に体系的に紹介していきます。
引用された言葉をナレーションを通じて味わい、考え、理解しながら、短時間で、ドラッカーの対人マネジメントの全体像を理解できるようになります。ドラッカーの対人マネジメントについての思索は、現代型の対人マネジメントであり、全ての管理職が理解しておくべきものと言えます。しかし、どのような会社でも、前近代的な対人マネジメント観を持った管理職をマネジメントの現場で数多く見出すことができるのです。また、大部分の管理職が、ドラッカーの思索から、何らかの価値ある新しい知恵を獲得することができます。その意味では、全ての管理職に必須のセミナーと言えます。
ドラッカーの示した「部下の自己統制によるマネジメント」は、日本のほとんどの管理職によって理解されないまま、60年以上の年月が流れました。日本の社会には、共同体精神や他者尊重の精神があるため、ドラッカー式マネジメントと共有する背景があったのは事実です。これらは、重要性の高い要素ですが、多くの管理職は「影響力」の与え方を理解しておらず、かなり多くの管理職が放任的なマネジメントを展開しています。「ドラッカーの教えの意識化」が、今求められているのです。多くの組織や管理職の盲点になっている「セルフマネジメント」の世界を認識し、マネジメント活動に活かすことが求められています。
このコースを受講後、受講者の皆様は部下の活性化を通じて、組織の生産性を高め、より大きな貢献を果たすことになるでしょう。厳しい経済状態、慢性的な人材不足状態、その他、難しい問題に直面している現在、組織を救うことができるのは、部下の主体性を正しく喚起し、潜在力を引き出し、部下の力を拡大できる管理職やリーダーだけなのです。
このテキストには、ドラッカーの「対人マネジメント」に関わる多数の引用が紹介されています。
ドラッカーの言葉をナレーションを通じて聞き、読み、考え、内省する機会を持つことができます。
引用されているドラッカーの言葉は、80以上に及びます。
ドラッカーの書籍からの引用の
翻訳は、厳密に行われています。
このコースの受講者にはB6版の小さなカードが提供されます。このコースで紹介されたドラッカーの言葉や「機能不全」の要素の代表例をまとめたカードです。そして、それぞれのカードの裏にはコンセプチュアル・モデルと呼ばれるコンセプトを図式化したものをまとめています。このコンセプチュアル・モデルの一つひとつはこのセミナーで紹介される多くのコンセプト情報を吸着させ、まとめる働きがあるもので、これらの視覚モデルを通じて学習の定着を桁違いに高める効果があります。手帳に挟んだり、職場のデスクに置くだけでも質の高い効率的な再学習になるものです。このマネジメント・レビューの内容を定着させるためのツールとしてお使い頂くことができます。
「機能不全」要因カード:
対人マネジメントの機能不全は、些細なマインドセットの問題や小さな不適切な認識や言動から生まれます。これらの代表的なものを48個選び出し、マインドセットとPDCAの各ステージ別にまとめています。
これは、ドラッカーの自己統制に関わる言葉と、彼に強い影響を与えた、主体性の哲学者、キルケゴールの主体性に関わる言葉を示したカードです。ドラッカーの対人マネジメントは、キルケゴールに目配りがないと、理解が難しいと言えます。
このコースでは、ほとんどの会社で、共通して活用できるであろうポイント(共通のコア・コンピタンス)に焦点を置いて構成されています。しかし、顧客企業様がこのコースの中でどうしても扱ってほしい要素がある場合、また言葉や表現、一部の内容やトレーニングのタイトルを変更して欲しい要望がある場合は、コア・コンセプト・ラボラトリーでは喜んで対応いたします。必要に応じて、このコースは皆様のご要望に合わせて様々な角度からテーラリングをすることができます。
通常のテキストで運営する場合でも、それぞれの顧客企業の御要望に応じて、クリティカルなニーズにお応えするように運営は調整されます。テーラリングについては、Q&Aのページをご覧ください。
また、本コースは、社内講師を育成し、運営を各社に任せることができるコースです。非常に経済的に、全社規模での展開が可能になります。ご相談ください。
このトレーニングは、弊社のパートナー・コンサルタントが執筆した『ドラッカー 対人マネジメントの教え』と内容を合わせ、さらに深堀していくコースになっています。検討される際に、本書をご一読ください。
ドラッカー対人マネジメント コース
ドラッカーから学ぶ対人マネジメント
(LAPM)
Leadership in Action:Drucker's People Management
Zoomコース(7.5時間) 一日コースあるいは半日X2
●このコースの目的
現在活躍中のマネジメント(管理職)の方々が、ドラッカーの考察、および、マネジャーの“機能不全”に関する調査から得られた情報を活用し、効率的にマネジメント力とリーダーシップを向上させ、組織への貢献力を拡大させる契機とする。
●このコースの進め方
Zoomコースでは、ディスカッションやロールプレイなどを排除し、「思考課題」を与える形になっています。他の参加者に気兼ねすることなく、精神的ストレスを受けることなく、気軽に受講できます。3分~5分程度の休憩を多めに取りながら進めて行きます。
1日コース 9:00 ~18:00
半日X2のケース
1日目:3.5時間 例 13:30 ~ 17:00
2日目:4時間 例 13:30 ~ 17:30
●このコースの対象者
●このコースの特色
ドラッカーの言葉を通じて、マネジメントを学習できる。
●提供できる価値
●内包されている学習内容
●セミナー構成
① ドラッカー入門
・ドラッカーの生きた時代
・歴史の背景とマネジメントの誕生
② 部下のセルフマネジメントの支援
・背景にあったキルケゴール哲学
・主体性の力
・ドラッカーが引き起こしたパラダイムシフト
③ 部下の目標設定の支援
・部下の主体的な目標設定
・ビジョンと戦略を示す
・価値観、企業理念の浸透
④ 部下の目標設定への関わり方
・「目標」、「目的」と「必要条件」
・事前ミーティングの進め方
・目標設定ミーティングの進め方
⑤ 部下の職務遂行の支援
・観察とフィードバック
・ドラッカーによっても語られていたコーチング
・ドラッカー式コミュニケーション
⑥ 部下の動機付け
・動機付けの核心としての達成感
・外的動機付け、内的動機づけ
⑦ 振り返りの支援と評価
・フィードバック分析
・振り返り面接の機能不全
⑧ 部下の育成
・ドラッカーによって語られていた状況対応型のマネジメント
・アシスタントと担当責任者
・強みに焦点を当てる
⑨ 管理職に求められること
・インテグリティー (一貫性/誠実性/妥協しない態度/倫理)
・砕かれたエゴイズム
・責任を取る態度
⑩ Stop, Start, Continue (行動計画設定)
全ての項目について、複数のドラッカーの言葉が紹介されます。引用数は80程度になります。
●受講者からの声
パートナー・コンサルタント、八木優市朗か、他のシニア・コンサルタントが担当します。 詳しくは、「会社概要」をご覧ください。
実際の教材を使って、説明させていただきます。Zoom で説明会を実施させていただきます。