これは、管理職と専門職の能力向上と言動上の問題を改善するための、新しいプログラムです。このプログラムでは、対象となる社員様へ25ページ以上にわたる特性レポートを提出することになります。このレポートは、心理学とマネジメントの2つの観点からフィードバックが行われます。
対象となる社員の能力と人格の向上によって、組織に大きなメリットをもたらします。特に、管理職の行動変容は、部下の生産性にも大きな影響を与えるため、極めて大きな経済的影響を組織にもたらすことになります。
通常のアセスメントレポートは、実際の行動観察を通し、そこで観察された言動をベースにフィードバックが行われます。その一方で、踏み込んだ記述をすることができないという決定的な弱点があります。良心的に行われるアセスメントにおいては、限られた観察による不確実性、そして、アセスメントを受けた人への配慮もあり、踏み込んだフィードバックができないのです。そのため、記述は比較的浅いものになり勝ちです。
一方、ユングのレポートは、ユングのタイプ論をベースに、それぞれのタイプで生じうる様々な問題をためらわず指摘することができます。それぞれのタイプの人が持ちがちな長所や問題点を躊躇せず、率直に指摘していきます。更に、その心理的な背景まで、率直にレポートしています。このようなことができるのは、これが特定の顧客個人に対するレポートではなく、顧客と同じ心理的機能と心理的態度を持つモデルに対して書かれたものだからです。読み手も、自分のことではなく、モデルに対して書かれたことを知っています。ですから、前向きに読み込み、学習することができます。
ページ数は各タイプによって異なります。
このプログラムは次のような機会に利用されています。
1.特定のレベルに達した社員に実施する。
2.将来を期待される人材へ利用する。
3.昇進した社員、昇進予定の社員に利用する。
4.言動上の問題、あるいは部下の定着率に問題のある方へ利用する。
5. 自己啓発プログラムとして、社員に自由活用させる。
1.一人で読み、一人で自己開発計画を策定する。
2.内容について、上司と話し合う機会を持った後、自己開発計画を策定させる。
3.内容について、人事部員と話し合う機会を持った後、自己開発計画を策定させる。
4.ユング セミナーと組み合わせて活用する。
いずれも、効果的に機能しますが、弊社では2か3のパターンを推奨しています。自己開発計画は、感想を書かせ、その中に自己開発に関する見解を含めるように指示するといいでしょう。このような方法をとると、外部のマネジメントコンサルタントを利用せずに、高い効果を生み出すことができます。
ここで作成されるレポートは、説明させていただいたように、その対象者と全く同じ心理構造を持つ人物モデルに対してフィードバックを行う形になっています。利用者の心理的タイプの総論だけで2ページのフィードバック、ユングが心理的態度と呼んだ「外向性・内向性」に関わるフィードバックが5ページ、そして「心理的機能」に対して行われるフィードバックは20ページ程度にわたって行われます。この様な大量のフィードバックを受ける機会は他で見出すことはできません。
通常のフィードバックでは、相手の気持ちを考慮しフィードバックを差し控えがちとなる内容も記されています。優秀な社員に彼らの持つ問題行動についてアドバイスを与えることは難しいと言えますが、このレポートでは指摘しにくい言動についても、そのネガティブな影響を含めて率直に指摘されています。しかし、これは同じ特性を持つ人物モデルに与えられているフィードバックであることを理解している利用者は、客観的な視点と気持ちを持って読み進めることができます。実は、ここにこのシステムの最大のメリットがあります。
大部分の問題行動は、その人の無意識の要素によって生み出されています。ですから、その問題行動については、何らかの形で気づきを与えることが必要になります。
能力の向上について、カギとなるのは、主体的な振り返りです。つまり、人に言われたから、指摘されたからという受身的なきっかけは、多くの場合能力向上には結び付きません。そのために、私たちは「コーチング」する際は、クライアントを主体的にすることを一番大切に考えています。しかし、通常のコーチングでは、本人の気づきは効率的に進まないことが多く、時間がかかります。このフィードバック・プログラムでは大量のフィードバックが与えられますので本人の気づきを効果的に実現することができるメリットがあります。
このフィードバックレポートは、経験あるプロフェッショナルによって協働制作されたものです。ユング心理学のスペシャリストとマネジメント・コンサルタントの協働執筆です。内1名は米国人です。ユング心理学をベースに、現場とマネジメントを知っているコンサルタントの知見が加わったレポートになっています。コンサルタントによって現場で目撃された問題、一対一で指導しにくいポイントの他、ハラスメント行動などについても扱われています。これを読みながら、自分が強化するべき点を幾つも発見できることになります。
フィードバック・プログラムの最大の利点は、既に指摘しましたように、このレポートを通じて、参加者が主体的に能力向上目標を立てることを可能にする点です。向上や自己成長については、「主体性」が決定的に重要になります。他者から言われても、変化は起きにくいのです。
このレポートは、それそれの会社の目標設定の時期の能力目標設定をする際に利用することができます。少なくとも、3年間にわたって活用できることを保証します。
最小の投資で人が変化し、組織が変化します。
ユング心理学をベースに作られたこのレポートは、今までにない視点から私達に気づきを与えてくれる価値のあるレポートだと思います。また、マネジメントコンサルタントからの視点も、有難い情報になっている。能力向上を考えなくなった世代に特におすすめしたい。
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