ユング「タイプ論」一般コース

ユングから学ぶ自己開発と対人対応力

Jung's Psychological Types Seminar

Zoomコース(1日コース)、教室コース(1日コース)

 このコースは、ユングのタイプ論を通して、参加者の自己認知を意識と無意識の両面から促進していくことになります。結果として、より成熟した個人を生み出し、より質の高い判断力を持てる人へと導いていきます。また、一部の特性を発達させた他者に対しても効果的な対応力を持てるようになります。特に、無意識の要素との関わりのある個人的な問題点に対して、建設的に対峙していけるようになり、自己の向上に向けた目標を設定し、実現するための基礎を築くことができます。組織的には、構成員の能力の開発、精神的な成熟を通じて、生産性を高め、職務環境を向上するための手段として活用できるプログラムです。ユングのタイプ論は成長と向上のための理論なのです。

ユングの四者構成論

 4つの要素をもとに四者構成の類型論を最初に開発したのはユングでした。シンプルでありながら、説得力のある類型論は多くの人を驚かせました。そして、『タイプ論』発表直後から、ユング理論の表面的な特徴に注目して、次々と類似の類型論が作られてきました。

 

 実は、ユングの類型論は他のどの類型論より科学的で、かつ深みがあります。科学的という事は理解しやすく、身に着けやすいことを意味します。ユングの類型論の深みは、無意識の世界の要素を扱っていることからも分かります。もう一つの特色は、ユングの類型論は、人間の向上(発達/発展/成長)と結びついた理論であるという事です。このあたりは他の類型論との決定的な違いになっています。発達の遅れた心理的機能に光を当て、全体性を実現していくことが重要なテーマになっています。

 実は、人間の引き起こす失敗やミスの多くが、無意識の要素と関係しているのです。そして、それに気が付かない限り、再発し続けます。多くのハラスメント行動が指導を受けた後で、何回も再発するのがその良き例です。

 大部分の人が、一生かかっても学習できない自分自身の無意識の世界を、1日で学習できる価値あるコースです。 

 自分の人生をより豊かなものにするために、そして、職務遂行能力を高めるために、ユング理論の活用をお勧めします。

ユング「タイプ論」とは

 「タイプ論」とは、カール・ユングが1921年に発表した『タイプ論(心理学的類型)』のなかで論じた4つの心理的機能と外向性と内向性の二つの心理的態度を基にした特性理論です。その後、1955-56年に発表した『結合の神秘』により、全体性の実現を通じた人間の向上のメカニズムが明かにされ、タイプ論は完成を見ることになります。『結合の神秘』でより明確に示された全体性の実現の概念はユング以外の類型論では扱われていません。

 

 ユングによって見出された4つのタイプは、情報入手に関係する2つの対立的機能と情報処理に関係する2つの対立的機能で構成されています。シンプルで、科学性の高い美しいモデルになっています。情報入手系の機能は目や耳などの感覚器官を通じて情報を入手する「センセーション」と直感や洞察を通じて情報を入手する「インチュイッション」の2つから構成されています。情報処理系の機能は、合理的、論理的思考を通じて判断する「シンキング」、そして、価値観や感情、美的感覚を基に判断する「フィーリング」の2つの要素で構成されています。また、それぞれの心理的機能を強く持つ人を、「センサー」、「インチュイター」、「シンカー」、「フィーラー」と呼んでいます。

■センサー:

現実をしっかり把握し、それに沿った着実な行動をする

 

■インチュイター:

洞察や直感を使い、本質や本音を見出し、創造する力を持つ。

 

■シンカー:

論理性や合理性を基に、慎重に、計画的に状況に対応する。

 

■フィーラー:

個人の価値観を基に、気持ちを大切にして対応する。

「タイプ論」の目指す個性化/全体性

 このコースの参加者は、ご自身が主に活用している心理的機能と態度を知り、更に活用せずに無意識の世界に送り込んでいる心理的機能と態度について認識を深めることになります。つまり、意識と無意識の両面から自分を理解できるようになります。ちなみに、無意識内に存在する遅れた機能は集合的類似性を持っていますが、これらを発達させ、すでに意識の世界にある機能や態度と共に機能させることをユングは「個性化」と呼んでいました。偏りのある自我に縛られず、「全体性」を持った新たな自己へと向上させることです。

 無意識を理解の対象とするという意味で、後発の類型論とは大きな違いがあります。このセミナーでは、無意識の理解に大きな焦点を当てることになります。無意識にある要素は私達に衝動を呼び起こしながら、不適切な行動を生み出していく傾向が高いのです。そのような傾向を軽減し、全体性を高めることで、参加者の判断力が高まっていくことになります。(この説明における「判断力」という言葉は、多角的に情報を吟味した後に意思決定をしていく言動を指しています。一方向、あるいは特定の偏った基準だけで物事を判断し、行動に移す人は、判断力が不足しているとみなしています。)

 

 ユングの理論は、自分のタイプを認識することでは終わらないのです。自分が意識的に使っていない無意識の世界の要素を理解し、それも活性化させることを目指すのです。このコースでは、参加者の皆さんが個性化に向かって歩めるように、自分を特定のタイプで定義づけることを避けるように指導されます。そして、皆様が、全ての心理的機能を発展させ、全体性のある存在になり、少しでも「個性化の過程」を前進できるように導いでいきます。

 

ユング理論を学習することで得られること

 このコースは、様々な効果を学習者にもたらします。今まで、「自分を理解できているようで、できていなかった;今回初めて理解をすることができた;今回、自分の無意識の言動を始めて認識した」という声と類似した感想が数多く寄せられています。また、自己理解を進めることができ、自分の強みと弱みに目が開くきっかけを得ることができたことに意義を感じられた参加者もいます。更に、レポートやテキストを通じて、建設的な向上に向けたヒントを得ることができる点を評価する方もおられます。

  特に、私たちが引き起こす問題言動や失敗については、私達が意識的に使っていない無意識の世界に送り込んだ機能や態度が大きな原因になっていることを理解することができます。仕事上の機能不全やハラスメント的言動に関わる諸問題の原因にも目が開き、能力開発の上で、最強のトレーニングコースの一つとなっています。

 

 このコースを受講する中で、参加者は「自己の理解」を超えて、「人間の理解」へと自然に視野が広がっていきます。全体性を身に着けながら、自分が強みとする機能や態度と違った強みを有する他者に対して、共感的に対応していく力も自然に身に付きます。判断力が一段階高まる他、セールス、交渉、チームワーク等の場面で、高い対人対応力を発揮できるようになります。つまり、このコースの受講は組織の生産性を高めることにつながるのです。

学習による期待される効果

■「意識の要素の理解」  ⇒ 強みの暴走を避ける力、自己管理力の醸成

 

■「無意識の要素の理解」 ⇒ 問題を自覚し、改善・向上のための対応準備

 

■「個性化の理解」 ⇒ 驕りたかぶることのない態度の醸成、他者尊重のマインドの醸成

 

■「個性化の推進」   ⇒ 調和のとれた人格の形成、「判断力」の向上、全体性の獲得、影響力の向上、他者の共感的理解力の獲得、信頼関係の構築力や対人対応力の獲得

 

※これらは、生産性の向上、職務遂行力、組織への貢献性の向上、就業環境の質的向上へと結びついていきます。ユングのタイプ論は、それを学習する人やその人の属する組織の成長や向上を様々な面で生み出す力があります。

他の特性理論トレーニングとの違い

  ユングは深い洞察と無意識の世界の探求を通じて4つの要素からなる四者構成の特性理論を完成させました。非常にシンプルでありながら、奥深い世界を持っています。その後登場した他のほとんどの特性理論はユングの四者構成の「タイプ論」をヒントに開発されたものです。理論構造に違いがありますが、興味深いことに、分類に関しては、タイプ論と類似した4つの要素をベースにしたものがほとんどです。中には、そこに、外向性と内向性に近い要素を加え、5者構成にした理論も存在します。しかし、いずれも、次のような傾向を持ちます。

 

他の多くの特性理論では、……

①  論理的な対立構造で特性が説明されていないため、本人の強みと弱みが明確に把握しにくい。

②  外向性、内向性についての要素がなく、無理に分類に組み込む傾向があり、無理が生じる。

 (ユング理論では、内向性/外向性の傾向は関心のベクトルの方向性として別途認識されます。)

③  無意識の世界と関連付けていないため、様々な問題言動について理解を深めることができない。

④  特定のタイプやスタイルを肯定し、それに固着する傾向があり、偏った人材を生み出す問題と
   なっています。
(特定のタイプに属する自分に肯定感を持ち、成長が阻害される傾向がある。)

⑤  ユング理論で焦点が当たっている向上(成長/発展/発達)に力点が置かれない。

 

また、ユング理論のトレーニングと称している理論の中には、基本理論を部分的に改修し、複雑化させたものも存在します。

 

 本セミナーでは、ユング理論に忠実にトレーニングが開発されています。ユングのタイプ論は、シンプルで判りやすく、更に奥深いという意味で、他の特性理論の追随を許しません。本物を学習するメリットは大きいのです。

各タイプの小型カード

自己認知のためのカード

「意識」の暴走からくる問題言動と「無意識」の要素が引き起こす問題言動、および心掛けをまとめています。

 

見過ごしがちな、「無意識」の働きによる問題行動がまとまっています。私達の問題行動の大部分は、これが原因となっています。

他者対応のためのカード

それぞれのタイプの良さと共に、それぞれのタイプが持つニーズがまとめられています。

 

ニーズを明確に認識することで、全てのタイプに対し、共感を持つことができ、共感的な対応力が身につきます。

コンセプト・カード

このコースで紹介されるキーポイントをまとめたB6判の小さなカードです。内容をレビューし、定着させるために、活用していただくものです。弊社では、学習事項の定着にも、様々な形で留意しています。

 

 

このコースの基本情報を集めたカードです。

 

 

各タイプの成長を説明するカードです。

セミナー紹介

ユング「タイプ論」セミナー
Jung's Psychological Types Seminar (JPTS)

(一日コース)

このコースの背景

 このコースは、ユング心理学に基づいて、自らをより深く理解し、自己開発の方向性を知り、他者対応スキルも身に付けていくプログラムです。自分が有する問題点が無意識の世界に属する要素から来ていることを理解し、各参加者は改善計画を立てていきます。通常、一生かけても習得することができない、無意識の中の自分を意識できるようになり、意識化を促進することを通じて、大きな成長を促します。

 ユングが生み出した特性理論を正しく反映したこのコースを通じて、今まで理解しているようで理解することができなかったあなた自身に出会い、理解する機会を得ることができます。その自己理解を基に、自己開発と対人対応力の向上に結び付けていくプログラムです。その内容に関わらず、セミナー自体は楽しみながら受講できるものになっています。

 

このコースの目的

 一人の職務遂行者として、また一人のプロフェッショナルとして、自己理解を促進し、自己開発及び影響力の向上を図る。同時に、他者の理解を促進し、様々なタイプの人たちへの効果的な対応力を身に付ける。

このコースの対象者

基本的に、全ての人が受講対象となります。

  • 自己理解を通じ、一人の人間として、総合力、判断力の向上を図りたい方
  • タイプ論を理解し、活用することで、貢献度を高めたり、仕事の効率化を図りたい方
  • 違った心理特性を持つ人に対して、効果的な対応力を獲得したい方
  • ハラスメントをはじめとする特定の脱線言動に対しての対応策として活用したい方
※どのような階層の人でも、どのような背景を持つ人でも参加することができます。

このコースの特色

忠実にユング心理学をベースにして作られたセミナーです。ユング以外の要素には<参考>と記しています。

  • ユング心理学にできる限り忠実に作られた、一般向けセミナー
  • 参加者に意識と無意識の両面から自己理解をさせ、向上に向けて始動させる
  • 対人対応力を効果的に向上させる (一部の機能を突出させている人も共感的に対応できるようになる。)
  • 社内ミーティングやセールスに活用できる“面談準備シート”の提供

 このコースは、単に自己の特徴を知り、他者のスタイルに対する対応法を理解する類型論トレーニングではありません。ユング心理学を深く学習し、一人ひとりが応用力と向上力を身に着けるためのコースです。人間の能力についての認識を高める他、多くの人が、その学習の過程で謙虚にならざるを得ない経験を持ちます。

提供できる価値

  • 参加者の個人的成長を促進
  • 判断力、対人関係力、交渉力、販売力の向上
  • 誰もが持つ、改善が期待される言動に対し、改善を生むきっかけを作れる
  • 組織の総合力の向上

このコースの内容

  ユングは、人間には内向性と外向性の2つの心理的態度があることを示しました。そして、心理的機能として、情報入手については、現実的な視点で情報入手するセンセーション(感覚機能)と直観的に入手するインチュイッション(直観機能)という2つの機能が、情報処理については、ロジックを主に使うシンキング(思考機能)と好き嫌いや価値観を主に使うフィーリング(感情機能)があることを示しました。

 

 自らが主に活用している心理機能と自らが無意識の世界に追いやっている未成熟な心理的機能を理解する中で、自分自身をより深く理解することができるようになります。そして、知らず知らずのうちに表出してしまう、ネガティブな言動についても、理解を深めることができます。

 

 このコースの中で、一人の人間として、向上の機会や対人対応力の向上の機会を得ることができます。

 

① 無意識の世界の働き

・  自己理解と無意識の世界

・  無意識の中の要素を理解する  

 

② 2つの心理的態度(外向性と内向性)

・  外向性/内向性の特性比較

・  外向性/内向性の陰で働く心理的作用(補償作用)

・  それぞれの向性が留意すべきハラスメント衝動

 

 ③ 4つの心理的タイプ  

・  センセーション: 五感を使って「情報入手」する機能

・  インチュイッション : 直感・洞察を使って「情報入手」する機能

・  フィーリング: 固有の価値観を使って「情報処理」する機能

・  シンキング : 論理性・合理性を使って「情報処理」する機能

 

④ 認知的機能 (情報入手機能)

・  センセーション/インチュイッション の比較検討

 

⑤ 判断的機能 (情報処理機能)

・  フィーリング/シンキング  の比較検討

 

⑥ 補助機能 

・  主要機能を補助する心理的機能

 

⑦ 個性化 (自己開発)

・  個性化の意味すること

・  個性化の過程  (第一段階~第三段階) 

 

⑧ 無意識の要素への処方箋

・  留意すべき無意識の要素が持つ未熟な特性

・  留意すべき意識の要素の機能暴走 

 

⑨ 個性化にむけたヒント

・  各タイプへのヒント

・  信念のブロックの取り壊し (論理療法)

・  個性化に向けてのプランニング

 

 ⑩ 各タイプ/各向性(外向/内向)の強い人が有する外的特徴 

・ 表情や目線、話のコンテンツに現れる「タイプ」の特徴

・ 感情や思考、ジェスチャーの開放性に現れる「向性」の特徴

 

⑪ 各心理的態度と心理的タイプへの対応

・  対応のポイント

・  重要面談の準備 (面談準備シートの活用)

 

⑫ 個性化の進展 

・  個性化を推進するための目標設定

 

 

 一般向けの特性レポートです。(管理職の方は、管理職用を発行できます。)

このレポートは、参加者の示した心理的タイプと態度を持つ人が有する可能性のある言動の特徴をまとめてあります。

 長所よりも、向上できるポイントについての記述をあえて多めにレポートしてあります。

 

レポートの発行を希望する方は、受講料とレポート費用をお支払いの上、開講日の14日前までにご連絡をお願いします。

 

 

 

 

 

 

このコースは、『ユングが教えてくれたリーダーシップと人格の高め方』の著者によって運営されます。

●受講者からの声

  • 驚くほどの内容を持っていた。
  • 自己開発について、これほど刺激を受けたことがない。
  • 特性理論のコースは他にも受けているが、深みが違う。また判りやすいと思う。
  • 自分を定義付けるなという講師の意味が、本当に良くわかる。
  • 自分について話し合う機会は、トレーニングを受けないと得られない貴重な経験だと思う。
  • 初めて、自分の強みと弱みを明確に意識できた気がします。
  • 無意識の自分を理解したことで、人生で初めて、自分の向上目標も立てることができたと思う。
  • 自分自身をタイプで定義づけず、個性化を目指します。
  • 面接準備シートはいろいろ使えるシートだと思います。
  • もっと早く受講したかった。今まで受けたコースの中で最も印象深く、ためになるコースでした。
  • 他者の強みを理解し、協働を効果的に実現していきたい。
  • 無意識の世界の自分を知るというのは、本当にメリットがあると思う。
  • 殆どの人が、ハラスメント衝動を持っていること、そしてそれらの衝動は無意識によって引き起こされてるものが多いことは大きな学びでした。
  • ここでの学びはセールス活動にも活用できると思う。
  • 私が持っている問題行動がどこから来ているか分かった。

パンフレット

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ユング「タイプ論」セミナー パンフレット
一般用コース
ユング「タイプ論」セミナー JPTS (パンフレット).pdf
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説明会

実際の教材とレポートのサンプルを使って、説明をさせていただきます。Zoom あるいは訪問の形で説明会を実施させていただきます。