なぜドラッカーの思索のコア・コンセプトをつかみ取ることが大切なのか?
課長以上のポジションを持つすべての管理職にフィットする対人マネジメントコースです。
80以上のドラッカーの言葉を味わいながら、マネジメントプロセスに沿って、対人マネジメントのカギとなるコンセプトを習得することができます。このコースで扱うマネジメントは、コンサルティング会社のマネジメント観をベースにしたものではなく、ドラッカーのマネジメント観をベースにしたものです。受講後の参加者のマネジメントの在り方は大きく変化し、組織効率を大きく高めることにつながっていきます。
人材のマネジメントは、人間という特殊な経営資源のマネジメントであり、他の要素のマネジメントと同じように進めることはできません。対人マネジメントに関しては、マネジメントの機能不全が多発しており、どの組織でも頭を悩ませています。場合によっては、その状況を諦めの気持ちで受け止めているケースも多いのです。このコースは、このような機能不全を短期間で改善できるコースはないかという要望に応える形で開発されたコースです。
ドラッカーが提起した「部下の自己統制によるマネジメント」の実現(部下のセルフマネジメントの実現)は、多くの会社や組織で実現を見ていません。地位の力(ポジション・パワー)や専門スキルを背景に、力学的な手法で部下をコントロールしようとする管理職が、現在でも圧倒的に多いのです。また、日本の組織内では、マネジメントを放棄しているとも言える、放任型の管理職もかなりの割合で見出すことができます。「部下の自己統制によるマネジメント」というコア・コンセプトを組織に根付かせることをこのコースは目的にしています。
このコースでは、ドラッカーの思索に焦点を置き、オーナーシップを持った、動機づけられた社員を生み出すマネジメントをマネジメントプロセスに沿って探求していきます。ドラッカーが対人マネジメントで重視した要素を中心に進められ、一つひとつのトピックにドラッカーの直接引用が紹介されています。ドラッカーの思想のコアなコンセプトをつかみ取るだけでも、参加者のマネジメント力は大きく向上することになります。
Peter Ferdinand Drucker ピーター・ドラッカー
1909 - 2005
オーストリア、ウイーン生まれ(オーストリア人)。
社会生態学の企業組織における研究からマネジメント分野の探求が始まった。現代経営学の父、マネジメントの発明者と呼ばれることもある思想家である。現代経営学の重要概念には、彼によって生み出されたものが数多く発見できる。
ドラッカーはマネジメントに関する広範な分野で革新的な思索を展開しました。その多くのものは多くの組織で受け入れられ、積極的に活用されています。しかし、ドラッカーの思索の中で、ドラッカーの期待通りには受け入れなかった分野が一つ存在します。それは他でもなく、彼の「対人マネジメント」に関する思索です。これはいくつかの原因で引き起こされている現象ですが、彼の思索が既成のパラダイムでは理解できないほど革新的であったことが一つの大きな原因となっています。この現象は現在でも幅広く見出すことができます。
私どもの調査では、多くの会社で管理職の対人マネジメントに関するトレーニングは初期の段階で終わらせている傾向があります。そして、大部分の管理職が対人マネジメントを深く探求することなく、管理職のキャリアを積み上げています。上級職になるにつれて様々な意思決定力や専門的能力が重視されるようになりますが、相変わらず対人マネジメント力は重要なのです。多くの組織の非効率や問題は管理職の基本的な「対人マネジメント力」の不足が原因となって生じています。
このコースでは、トレーニング会社としてのマネジメントに関する見解ではなく、ドラッカーを通じて対人マネジメントを学習できる機会を提供します。ドラッカーの「対人マネジメント」に関する全てのノウハウが紹介されます。ドラッカーの学習を通じて、対人マネジメントを理解できるとも言えます。また、現実の組織の中で生じているマネジメントの機能不全情報と比較検討しながら、ドラッカーの思索の理解を深めることができます。若い労働力を活性化させるカギを習得することができるのです。
このコースでは特に注意して持ち帰って欲しいことが2つあります。たった2つだけです。それを持ち帰ることで、このコースで紹介される膨大な情報が活かされることになります。
組織の効率を高める一つの方法は、管理職の対人マネジメント力のブラッシュアップです。その目的のために、ぜひこのトレーニングをご検討ください。
大きな変化が同時多発的、そして超高速に発生している環境下で、トップが決定した変革や立て直しを実際の形にしていくのは現場の力強い力なのです。部下を活性化し、彼らの創造的な思考や活動を通じて革新を生み出していくことが求められています。部下を細かく指示統制するマネジメントから、彼らの主体性を尊重し、潜在力を活用するマネジメントへと変革することが求められています。また、労働市場に登場している多くの若者は、以前よりはるかに強く自我意識を発達させています。彼等は、働いている会社で統制管理型のマネジメントが行われていることを知るだけで、やる気を失う傾向があります。また、コロナの蔓延の中で、リモートワークの進展が進みましたが、リモートワーク導入の最大の問題が「部下の自己統制の効果的運用」の問題になります。今、私たちを取り巻くビジネス環境には、ドラッカーの「目標による管理と自己統制」に改めて注目しなければならない状況が、多角的に生み出されているのです。
マネジメント/リーダーシップに関するコアな要素を確実におさえることによって、効率的にマネジメント力とリーダーシップの向上に導きます。ドラッカーの重視した対人マネジメントに関する要素の一つ一つをこのコースの中で確認していきます。これらの要素のすべてにドラッカーの言葉が引用されており、彼の思索を通じてマネジメントを効率的に学習することができます。ドラッカーの膨大な著作に向き合うだけでは見逃しがちな、コア・コンセプトをつかみ取れるようにコースが構成されています。
現実の組織でどのような機能不全が起こり、何が機能不全の原因となっているか? それが私たちの「マネジメント研究」のテーマです。例えば、多くの管理職の方々がコーチング・コースを受講した後でもコーチングに失敗します。それは典型的な機能不全現象であり、いくつかの原因から起こっています。同様に、通常の学習をするだけでは、部下のセルフマネジメントを効果的に推進できないケースが多いのです。それらには、原因となっている些細な要素があります。一方で、機能不全の原因をつかみ、それを理解した場合は、そのような問題が解消される可能性が高まります。私たちはそのような分析的発想で現場を研究し続けています。
機能不全の原因となっている例を一つあげましょう。実は、様々なマネジメント活動の機能不全の大きな原因となっている要素の一つは管理職が持ちがちな強すぎるエゴイズム(自己中心性)です。この強すぎるエゴイズムが部下に焦点を当てることを妨げ、多くの管理職の機能不全を生んでいます。ドラッカーは「私」にではなく、「私達」に焦点を当てる重要性を強調しています。
もう一つの機能不全の例は、管理職による話し過ぎが挙げられます。別の言い方をすれば、自分が話すことをSTOP することができない管理職が多いのです。ポジションパワーや専門性の高さから、最初から語ってしまう人は、管理職としては落第です。ドラッカーは下に向かって語ること、つまり命令的なやり取りに、真のコミュニケーションは存在しないことを強調しました。まず、STOPし、部下に話をさせるマインドが管理職には求められます。
実際に確認された機能不全要因に関しては、この機能不全マークをつけてテキスト内で紹介されています。このコースのテキストには、多数の機能不全マークが使われ、分かりやすい警告を発しています。
■ドラッカー入門
94頁からなる本コースのテキストには、ドラッカーの対人マネジメントに関する全ノウハウが紹介されています。
テキストのタイトルは「対人マネジメント ハンドブック」となっていますが、それは、コース修了後も活用していただくためです。項目を検索しやすいように、索引も付けられています。
情報量を多くしてありますので、復習がしやすくなっています。
このテキストには、ドラッカーの「対人マネジメント」に関わる多数の引用が紹介されています。
ドラッカーの言葉を通じて、「対人マネジメント」を学習し、クラスの中で話し合う機会を数多く設定してあります。
引用されているドラッカーの言葉は、80以上に及びます。
ドラッカーの書籍からの引用の
翻訳は、厳密に行われています。
このコースの受講者にはB6版の小さなカードが提供されます。このコースで紹介されたドラッカーの言葉や「機能不全」の要素の代表例をまとめたカードです。そして、それぞれのカードの裏にはコンセプチュアル・モデルと呼ばれるコンセプトを図式化したものをまとめています。このコンセプチュアル・モデルの一つひとつはこのセミナーで紹介される多くのコンセプト情報を吸着させ、まとめる働きがあるもので、これらの視覚モデルを通じて学習の定着を桁違いに高める効果があります。手帳に挟んだり、職場のデスクに置くだけでも質の高い効率的な再学習になるものです。このマネジメント・レビューの内容を定着させるためのツールとしてお使い頂くことができます。
「機能不全」要因カード:
対人マネジメントの機能不全は、些細なマインドセットの問題や小さな不適切な認識や言動から生まれます。これらの代表的なものを48個選び出し、マインドセットとPDCAの各ステージ別にまとめています。
これは、ドラッカーの自己統制に関わる言葉と、彼に強い影響を与えた、主体性の哲学者、キルケゴールの主体性に関わる言葉を示したカードです。ドラッカーの対人マネジメントは、キルケゴールに目配りがないと、理解が難しいと言えます。
このコースでは、ほとんどの会社で、共通して活用できるであろうポイント(共通のコア・コンピタンス)に焦点を置いて構成されています。しかし、顧客企業様がこのコースの中でどうしても扱ってほしい要素がある場合、また言葉や表現、一部の内容やトレーニングのタイトルを変更して欲しい要望がある場合は、コア・コンセプト・ラボラトリーでは喜んで対応いたします。必要に応じて、このコースは皆様のご要望に合わせて様々な角度からテーラリングをすることができます。
通常のテキストで運営する場合でも、それぞれの顧客企業の御要望に応じて、クリティカルなニーズにお応えするように運営は調整されます。テーラリングについては、Q&Aのページをご覧ください。
また、本コースは、社内講師を育成し、運営を各社に任せることができるコースです。非常に経済的に、全社規模での展開が可能になります。ご相談ください。
このトレーニングは、弊社のパートナー・コンサルタントが執筆した『ドラッカー 対人マネジメントの教え』と内容を合わせ、さらに深堀していくコースになっています。検討される際に、本書をご一読ください。(本書の詳細は左の表紙をクリックして確認することができます。)
リーダーシップ・イン・アクション コース
ドラッカーから学ぶ対人マネジメント
(LAPM)
Leadership in Action:Drucker's People Management
Zoomコース(7.5時間)
Zoom コース
●このコースの目的
現在活躍中のマネジメント(管理職)の方々が、ドラッカーの考察、および、マネジャーの“機能不全”に関する調査から得られた情報を活用し、効率的にマネジメントの基本機能と特性を高め、マネジメント力とリーダーシップを向上させ、組織への貢献力を拡大させる契機とする。
●このコースの対象者
詳しくは「Q&A」をご覧ください。
●このコースの特色
マネジメントの重要項目を一日で総覧できる分かり易いコンテンツとリラックスできるクラス。
●提供できる価値
●内包されている学習内容
通常それぞれのテーマに2日コースが用意されているものです。これらに関し、実際の機能不全を知るとともに、ドラッカーを通じてキーポイントをレビューできます。
●セミナー構成
●受講者からの声
パートナー・コンサルタント、八木優市朗が担当します。 詳しくは、「会社概要」をご覧ください。
実際の教材を使って、説明させていただきます。Zoom で説明会を実施させていただきます。